『ヒミツ』第12巻 19 Wの悲劇3
19 Wの悲劇3
筆者は車が大好き。
だから、先回りしてこのタイミングで愛車たちのオイルを交換し、
当面必要な量をストックし、あたらしいタイヤも早めに揃えた。
建築資材の欠品はさらにひどく、在庫をもたない中小事業者は
またしても倒産が増えていくわね。
建築費の高騰も再加速し、家を買うことは先に行くほどむつかしくなる。
「あらゆる要素が悪化の一途」。
何度も言ってるでしょ。
あたらしい時代の特徴よ。
「Wの悲劇」はそこかしこに広がっていくわ。
そのなかには、見えない悲劇も含まれる。
「金融抑圧」って聞いたことあるかしら?
2025年の年間インフレ率は、3.2%だった。
2025年初頭の政策金利は0.25%で、年末に0.75%となった。
仮に年間平均金利が0.5%だったとすると、
昨年の実質金利は-2.7%だったことになる。
預貯金にもインフレ率と同等の金利が付くならイーブンだけど、
実質の政策金利がマイナスの場合、その分だけ国民資産から国庫へ
富が移転したのと同じ効果があるのよ。
つまり、実質的に国民たちは増税されていた、
気づかぬ間に国から収奪されていた、ということ。
覚えているかしら?
2013年、日銀の黒田総裁はいわゆる「異次元緩和」をはじめた。
アベノミクスがはじまった年ね。
政策金利はゼロになり、一時マイナスにまでなったため、
以降、実質的な政策金利はずっとマイナス状態だった。
特にコロナが開け、インフレが本格的にはじまった2022年以降、
国民たちは強烈なインフレに苦しんでいたというのに、
政策金利はずっと低いままなので、
国民たちは「見えない増税」をモーレツに食らっていたことになる。
-2%~-4%の金融抑圧がずっとつづいていたの。
あのころから、あなたの暮らしが苦しくなってきたのには、
明確な理由があった。







