『ヒミツ』第9巻 14 WQテスト06

2024.04.25 その他

14 WQテスト05

 

 

「社会に埋め込まれた機序たち」は、ほかにもある。

 

たとえば消費税よ。

 

消費税はね、一部のよくわかっている人からは

「悪魔の税金」と呼ばれたりすることもある。

 

実はあらゆる税金の中で、ダントツ苛烈なの。

 

 

 

所得税は、利益に課税される。

 

それなら、わかるでしょ。

 

儲かったんだから、一部は納税しなさい、って。

 

でも消費税は、儲かっていなくても、たとえ赤字でも納税しなきゃいけない。

 

 

いい?

 

販売先から預かるって、預かれるパワー=値上げする力、

つまり価格支配力があるからできることなのよ。

 

中小にはなかなかむつかしい。

 

インフレだろうが消費税だろうが、お客様から見たら関係ない。

 

高いならお宅からは買わないよ、で終わっちゃうのが中小の現実。

 

 

 

第二に、課税される対象が付加価値部分だということ。

 

付加価値を生み出すのだれ?

 

そう、人間でしょ。

 

つまりね、消費税は、社員の努力に報いてできるだけ給与を高く、

福利厚生も充実させ、休みも増やし、って運営をしていると

もっとも高く課税されるように設計されてるの。

 

逆に、できるだけ人件費を安く抑える、

極論を言うと、社員なんか雇わないで全部派遣さんで済ます、

ってやると販管費比率が下がって、課税割合が下がっていく。

 

当然、経営者は経営効率を重視しなければならないので、

そうした方向へと自動的に誘導されていくわ。

 

中抜きしかしてない派遣会社が隆盛をきわめ、

逆に低賃金の派遣労働者たちが搾取される社会構造ってね、

こうやって作られてるのよ。

 

 

 

大事なことなので、あらためて言うわ。

 

消費税には、社員の給与水準を下げるほど企業は得をする、

という効果がある。

 

今後、当然に消費税は上げられていくけれど、

そのたびにこの「機序」の作用は強くなる、

という認識は持っておいた方がいい。