『ヒミツ』第5巻 1近代化1

2023.04.09 その他

 

奴隷制ってね、効率悪いのよ。

 

強制労働では、だれだってやる気を失う。

 

見張っていないとすぐサボるし、搾取の限りを尽くしたとしても、

生産性の向上はたかがしれているわ。

 

 

 

そこで領主たちは、農業であれ工業であれ貿易であれ、

民にも相応の取り分があたえらるような方式へと移行していった。

 

がんばったらがんばった分だけ、自分たちの取り分も大きくなる。

 

それが近代化&資本主義化。

 

なんと主権まで国民にある、ってことにされたの。(笑)

 

 

教育が施されるようになると、産業は急速に発展し

国力は飛躍的に向上していった。

 

実際、それは大成功だった。

 

みながみな、マネーを追い求めるようになった。

 

幼少期から人は点数を付けられ、競わさせられ、詰め込まれる。

 

みながみな、それが当然だと思うようになる。

 

「考えない大人たち=優秀なワーカー」が大量生産され、

彼らは自ら進んで、来る日も来る日も、がんばって働いてくれる。

 

自分たちのために。

 

 

 

いい?

 

いまサラリーマンの手取りは、だいたい半分ね。

 

5割は税金等でもっていかれる。

 

国の借金=将来の課税額=潜在的国民負担率まで加味するなら、

もうそれは6割近くになり、江戸時代の「年貢」を超えるわ。

 

 

コロナ前、すでに人類が持つ総資産の7割以上は、

上位1割の富裕層が独占していた。

 

コロナ騒動で格差は大幅に拡大したので、

いまはもう8割を超えているかもしれない。

 

こうした格差はね、物理的に奴隷制度が存在していた

古代ローマ時代よりひどいのよ。

 

 

 

それだけじゃない。

 

手取り5割の中から、物を買ったら10%の消費税がかかる。

 

ビールを飲むと、さらに酒税38%までW加算される。

 

車に乗ると、28.7円/Lのガソリン税が加算されるので、

小売り平均が160円/Lだとすると、合計18%が追加されるW課税ね。

 

車持ってないから関係ない?

 

当然それは物流費に組み込まれているので、最終的には全額を

消費者であるあなたたちが負担しているのよ。

 

さらに地震が起こると復興税、家を買うと固定資産税、

車を買うと重量税、吸ったらたばこ税、温泉でまったり入湯税、

旅行に行ったら宿泊税、週末にはゴルフ場利用税。

 

 

 

 

それだけじゃない。

 

現代の企業は、ほとんどが融資を受けたり、社債を発行したり、

株式公開して資金を調達している。

 

当然そこには、金利や配当という、調達コストがかかっているわ。

 

それらも、最終的には製品価格に転嫁されるので、

結局、最後は消費者たちがすべて負担させられることになる。

 

世界中の全企業の全負債、全配当のコストはすべて、

もっというと、地球上のありとあらゆるすべての負債は、

めぐりめぐって、最終的には「国民たち」が負担することになっているのよ。

 

 

 

そんな統計はないので推測するしかないのだけれど、

現代の平均的なサラリーマンの実質的な可処分所得って、

すでに3割いかないのかもしれないよ。

 

 

自分が働いて生み出した富の7割以上を取り上げられるのだとしたら、

それって「経済奴隷」って言わないかしら?