『ヒミツ』10巻 09 Dance with 1

2024.09.10 その他

09 Dance with 1

筆者にはON/OFFの区別がない。

平日に遊びに行ったり、休日に仕事したり。

社内で戯れ、屋外で業務。

社長なのにお使いしたり、

技術者でもないのにテクニカルサポートしたり。

ご縁があって、身に生じた事態に即その場で対処する。

隔てなく、わだかまりもなく、

これはわたしの仕事だ/これはわたしの仕事じゃない、

今日は休日だから/勤務時間外だから、なんて区別はないの。

好きなことはたのしみながら、

好きじゃないことは感情をからめず淡々と。

流れに任せ、堰を作らず、反りには曲がり、風にはそよぐ。

だから現実たちの方も、彼には覆いかぶさってこない。

締め付けられることもなく、追い立てられることもない。

例えていうなら、ダンスを踊っている感じ。

音楽に合わせ、流れに任せ、吹かれるがまま、

乗せられるがままに、軽快なステップはつづく。

自分のところにため込んだりしない。

自分だけに誘導することもない。

手伝いつつ、あたえつつ、分かち合いつつ、

自分に必要な分は堂々といただく。

感謝しながら。

それが彼の、現実との付き合い方。

遊びは仕事。

仕事はゲーム。

人生はレクリエーション。

躍り、興じ、なぐさみ、たのしむ。

彼はいつも、現実とDance with。

彼が豊かな現実ばかり創造する理由。