1 世界のあり方２

 

 

ワームバンク（warm bank）って、聞いたことあるかしら？

 

貧困化が急速に進むイギリスでは、フードバンクと同じように、

「暖かな場所」を提供する慈善活動が昨年からはじまっている。

 

 

心温まる美談、と捉えないでほしいの。

 

なぜ国民たちの暮らしはそういう方向にばかり変化するのか？

 

なぜそうした流れが世界共通に起こっているのか？

 

その本質＝根本原因を考えてほしい。

 

 

ここがはっきり見えていないと、しんどさ（＝果）の原因を

目の前の相手にぶつけてしまう。

 

ミクロな「この文脈」（＝果）を変えようとばかりする。

 

相手（＝果）が悪い、って。

 

 

 

そうじゃないのよ。

 

根本原因は、世界共通の潮流＝構造（＝因）の方にある。

 

マクロ起因であるにもかかわらず、ミクロのレベルで

解決しようとするから、無理が生じるの。

 

 

じゃあ、マクロ側を変えればいいってことになるけど、

「世界の潮流」なんてあなたに変えられる？

 

もちろん、むりに決まってる。

 

じゃ、どうする？

 

 

 

本書の一貫したテーマよ。

 

世界とは世界そのものではなく、

「あなたが世界に関わる、その関わり方」だったでしょ。

 

それを変えるの。

 

 

他人とは他人そのものではなく、

「あなたが他人に関わる、その関わり方」だった。

 

それを変えるの。

 

 

 

すべてのカギは自分の中にある。

 

ここを忘れないで。

 

すべての材料は、手の届かない理想の彼方にあるのではなく、

手元にすでに十分に確実にある。

 

それらは、あなたに発見されるのを待っている。

 

あなたが気づき、活用してくれるのを、

いまかいまかと心待ちにしているの。

 

 

それらはね、あなたが、

「不安への誘導 → 脳内妄想 → ネガティブな自己実現」

のメカニズムを喝破し、

「被害者」を卒業していくためのツールたちなのよ。

 

あなたなら、きっとできる。