『ヒミツ』第7巻 48 ダブル・マインド1

2023.11.18 その他

48 ダブル・マインド1

人間は、つねに2つに分裂しながら生きてる。

あるべき自分と、そうなってない自分。

理想と現実。

意識と無意識。

欲望と必要性。

肉体と魂。

支配や搾取と、愛や許し。

建前と本音。

ダブル・マインドは、ダブル・バインド。

板には挟まれ、両義には引き裂かれる。

・・・でも、冷静に考えてみて。

だれも、頼んでなんかいないのよ。

だれも、見てなんかない。

だれも、気にしてない。

みな自分のことで精一杯であり、他人にかまってる余力なんかないの。

万が一、全人類があなたの一挙手一投足に関心を集中していたとしても、

だからなに?

他人は他人、あなたはあなた。

他人があなたを生きることもなければ、

あなたが他人を生きることもない。

なのに、つねに他人ばかり気にしがら、みんな生きてる。

サルトルは「地獄とは他人のことだ」って言ったけど、

まあ究極のナルシストね。

他人を凝視する視線が双方を虜にするんじゃなくて、

あなたが一方的に、自ら進んで、自分を囚人化してるだけよ。

他人は関係ない。

すべて、あなたの脳内妄想。

不思議に思ったことない?

わたしって、なぜいつもこうなんだろうって。

あたらしい職場に移ったはずなのに、

あたらしいメンバーとのあたらしい関係のはずなのに、

また同じ問題が生じている。

また今日も疲れ、気苦労が絶えず、時間が足りない。

お金も足りない。

なぜまた今回も?

・・それはね、ダブル・マインドをシングル・マインドに

統合してこなかったから。

極から逃げ、極を放置し、極に向かい合うことを避けてきたから。

極に見えるのは極があるからではなく、

自分の選択が2方向に分離していたので、

どこに行っても、なにをしても、また板挟みという同じ結果に

たどり着いてたのよ。

魂は、「こうしてみたら?」と絶妙なインスパイアをした。

「必要でしょ」って。

でも、あなたの脳は、「いや、こうすべきだ」って上書きをする。

「こっちの方が得だわ」って、欲望が優先される。

他人によく思われたいから。

すごい人でありたいし、いい上司でいたいし、よき同僚になりたい。

他人に好かれたい。

基準は外部にあり、衣に合わせるためには、

体の方を切り刻むしかない。

かくしてあなたは、魂と肉体の複合体=ダブル・ボディという

統合された存在でありながら、

ありのままの自分と他人製の自分という極の間を行き来する、

「ダブル・マインド」の状態になってるのよ。

統合体でありながら、分裂思考をする。

1つでありながら、両義的な行動を取る。

ここに、「今回もまた」のほんとうの原因があるの。

前世からもちこした課題がね。