『ヒミツ』第7巻 46 ダブル・ボディ3

2023.11.16 その他

46 ダブル・ボディ3

当社では、社長は手の内を明かしながら経営してる。

だれでもその情報にアクセスでき、

だれでもその方向性を理解することができる。

会社は営利団体なので、営利に寄与する順番に評価される。

一番評価が高いのは、社長の経営方針を

①理解し

②実際の行動を通して協力してくれ、

③事実として、結果を出した人。

正しい理屈をふりまわす人、文句だけで対案は出さない人、

求められる方向で行動しない人は評価が下がる。

当然、給与も賞与も役職も。

権限の範囲も、担当するプロジェクトの重要度も、

まかせられる予算の規模も、しかり。

当社はこれまでサークル活動の延長で経営されていたので、

こうした要素は効いてこなかった。

やってもやらなくても、正直、あまり変化はなかった。

破壊活動にも寛容だった。

でも、これからはそうじゃない。

社長はもう選択を終えているの。

理解をいただき、協力いただける方とだけやっていく、って。

企業を取り巻く環境は厳しくなる一方で、

残念ながらさすがの彼にも、もう余裕がないのよ。

全員をかばうのはむり。

自助努力をしない人に関しては、会社も助けられないの。

会社は、時代の変化に合わせて自らも変わっていこう、

とする方々とともに、変わっていく。

変わろうとしない方、社長のこうした考え方に共鳴できない方は、

ご自身の力だけで、そのすばらしいお考えを実践なさってください、

ということになる。

選択の自由はひきつづき保証されています、と。

以前、日本では、拓銀1行が破綻しただけで大騒ぎになったでしょ。

金融機関の破綻は、たんなる一企業の倒産とは異なり、

地域経済に与える影響が大きい。

米国ではね、今年になってすでに5行がが破綻しているわ。

日本ではほとんど報道されないので、国民の多くは知らないけれど、

それぞれ地域や業界を代表するような、有力な中堅行たちよ。

けっして、田舎の零細銀行なんかじゃない。

そして来年にむけ、これからも続々と破綻の連鎖がつづくんじゃ

ないかと懸念されている。

あの有名なサンフランシスコも、空き店舗だらけ

24万人を擁する世界有数の巨大銀行シティーグループでさえ、

10%の行員たちを解雇していく予定

日経新聞

企業を取り巻く環境はね、恵まれた日本だからあぐらをかける、

安心楽勝って状況じゃないの。

社長は、この意味が分かる方とだけやっていく、

という選択を行った。