『ヒミツ』第12巻 24あたらしい自分4
24あたらしい自分4
自分探しの旅、ってよく茶化して言うでしょ。
インドに修行しに行く、みたいな。(笑)
筆者が実際に行ってみた感想は、効果てきめんだった。
頭で知っていることと、実際に自分の体を使って
体験したことはまるでちがう。
その典型だった。
デリーの大気汚染は、世界最悪レベル。
365日毎日、光化学スモッグやらPM2.5やらが滞留してるの。
行ってすぐ、筆者も喉がイガイガした。
あんな環境にいたら、呼吸器系の病気が多発するの当然ね。
日本人がふつうに吸ってるきれいな空気って、
インド人にとっては夢のような環境なのよ。
もちろん、水道水は飲むことができない。
歯磨きさえためらう。
ヒルトンやハイアットとといった観光客向けの高級ホテルで
これなんだから、まして一般家庭では・・・。
貧富の格差もすさまじい。
物乞いが多い。
路上生活者も多い。
片側2車線のかなり交通量の多い道路の中央分離内の中で
暮らしている家族を何組も目撃したわ。
高架下なんて、絶好の住処。
夜も昼も、モーレツな排気ガスと騒音、振動、
上下水道のない不潔で過酷な環境で、暮らす人々。
一番ショックだったのは、子たち。
ある母親が、ぐったりした幼子を抱いて、
観光バスから降りた筆者の前に来た。
「この子、かわいそうでしょ。お金ちょうだい」って。
あきらかに、母親が子に薬を飲ませてそんな状態にし、
日常的に物乞いをしてる。
そこまでやるのか・・・という驚きと、そこまでしないと
生きていけない過酷な世界なんだ、という諦念と、
複雑な思いが交錯した。
もっとショックだったのは、手足のない子たち。
地元のマフィアがストリートチルドレンたち集め、
手足を切り落とし、物乞い事業を組織的に行っているの。
「かわいそうでしょ、お金ちょうだい」って。。。。
インドの一人当たりGDPは、平均1,100円/日くらい。
平均は上位層がかなり数値を引き上げているので、
最下層の人々は、家族みんなで1日200円とか、300円とかで
暮らしている人たちが相当数(1億人以上)いるんじゃないかしら。。
お風呂には月1回入れたらいい方、排せつは近くの茂み、
飲料水は汚い川の水を汲んでくる、って暮らしよ。
あなたが不満に思っているその暮らしは、もしかしたら
「極上の理想郷」なのかもしれないよ。







