『ヒミツ』第12巻 06 被害者たちの群れ1
06 被害者たちの群れ1
家がわかりやすい。
賃貸 vs 持ち家。
街中の便利なマンション vs 緑の多い郊外の一戸建て。
あたらしくない時代であれば、好みで選べばいい。
みな価値観も感受性も異なるので、正解なんてない。
どっちでも、問題ないわ。
でも、あたらしい時代においては、ちょっと事情が変わってくる。
筆頭に上がるのが、修繕積立金の問題よ。
これって、貯金でしょ。
そう、あなたの貯金と同じく、インフレ分だけ実質的に目減りしていくの。
ただでさえ、多くのマンションでは修繕費の積立は
もともと不足している。
ディベロッパーが販売しやすいよう新築時は月額5,000円とかにし、
5年後には1万円に上げ、10年後からは2万円にしって、
段階的に値上げするように設計されている場合がほとんど。
あなたが新築や築浅の中古で買ったのなら、高い確率で本来必要な額を
ただでさえ下回っている。
そこに、インフレによる「実質的な目減り」が毎月起こり、
石油不足に由来する建築資材や人件費の高騰が追い打ちをかける。
これが、あたらしい時代におけるマンションの現実よ。
・・・でもね、ほんとうの問題はその先にあるの。
管理組合、よ。
管理組合の構成は、世の中の構成と同じ。
多数派である「被害者たち」が実権を握ってるの。
彼ら/彼女たちは、たとえば本ブログのような記事は読まない。
世界情勢の俯瞰もしない。
まして、内省で「心の傾き」を補正する習慣なんて持っていない。
どういう集団に変容していくか、火を見るよりあきらかじゃないかしら?
あなたの前向きで健全な提案って、通ると思う?
そして、Xデーが決定打となる。
日銀券が減価するのと同じ比率で、貯めてきた虎の子の
修繕積立金が丸ごと蒸発しちゃうの。
そのとき、「被害者たち」はどういう行動をとるかしら?
あなたのマンションの未来は、どうなる?







