『ヒミツ』第7巻 8 おかしな動き5
8 おかしな動き5
これから、おかしな動きはさらに活発になっていく。
ロケット弾の航跡なんてまるでないのに、
中東戦争は局地的な管理戦争にすぎないけれど、
さらに疲弊させていく。
貿易の制限や、物価の上昇、自国通貨の下落などを通して、
開発途上国たちを財政破綻へと追い込んでいく。
当然、国民たちの暮らしはもう一段のどん底へ。
いい?
だから、あなたの出番なの。
だから、動くべき時と言ってるのよ。
国民たちはたくさんいるけれど、全体像が見えており、
進み具合や方向性を把握でき、なおかつ
その先の遠い未来まで見通せている人は、きわめて少ない。
あなたの力が必要なの。
数年前と同じく、マスメディアはまたしても連日連夜、
脳を洗う報道をくりかえしはじめるわ。
多数派である国民たちはみな、戦争もやむなし、
直接参戦ではないけれど、代わりに莫大な経済支援の負担も、
物価高騰の甘受も必要だ、という方向に流されていく。
「欲しがりません、勝つまでは」が美徳化されるのよ。
真正面から反対運動をくり広げたり、暴露活動を活発にしたりすれば、
少数派にすぎないあなたは、かんたんにやられちゃう。
あなたに必要なのは、ずらすこと。
同じ土俵に降りていかず、対立の構造には参画しない。
意識のフォーカスは、あくまで「たのしいマイプラン」に集中しつつ、
粛々と必要なことをやっていくの。
静かに、事務的に、感情をからめずに。
文句を言う人も出てくると思うけれど、その人たちは、
あなたの行動からたくさんの利益を得ている。
今後も得つづける。
放っておいて、いいんじゃないかしら。
あなたは十分に、彼らに貢献してるわ。
今後はね、あなたは自由に、思うとおりに行動すればいい。
それは、あの人も、かの人も、多数派の人たちも同じ。
それぞれが自由に、思うとおりに。
なぜなら、目的は人それぞれ異なるからよ。
今後なにを経験していきたいのか、
つまり未来の目的地は人によってみな違う。
同じものを定めようとしなくていい。
未来へのベクトルはみな違っていて、いいの。
ポジティブでも、ネガティブでも、中間でも、混合でも。
でも、それを選択した理由は、過去にあった因果律。
正確に言うと、過去の「因」。
あなたの魂が、生まれてくるときに選択していたところの。
あなたの魂はね、肉体のあなたが生まれる前に選択をしていたの。
今回の人生では、この肉体を通し、
こうした経験を中心に学んでみよう、って。
なぜあなたは、かのようではなく、そのようでもなく、
このような人生を生きているのか?
「理由」はね、その選択のことだったのよ。
でも、実際にそこから何を感じ取り、何を学んでいくか、
それをどう生かしていくか、という未来へのベクトルは開かれている。
それは、肉体側のあなたが自由に決めていいの。
めざすべき一律の目的や、価値を等しくする使命や、
基準を同じくする「べき」「ねばならない」理念なんて、ない。
なにが正しいかではなく、自分にとってなにが必要か、
自分の頭で考え、自分で決めていくの。
それが、肉体側のあなたが行う選択=「目的」。
なんのためにあなたは、かのようではなく、そのようでもなく、
このような人生を生きているのか?
あなたの人生は、これからあなたが選択する目的に対し、
開かれている。