『ヒミツ』第6巻 41 時代の躍動2

2023.09.21 その他

41 時代の躍動2

「躍動」は、さまざまな分野で散見されるようになってきた。

企業業績の回復だけじゃないのよ。

地方でも地価が上昇

個人投資家むけ事業に海外大手も参入

対日投資の本格化

これらは目先、日本バブル化に寄与することになるけれど、

「Xデー後」も同時に創っていくの。

チャンスをものにし、バラマキ資金を「持続可能な実業」へと

落とし込める事業者も出てくるから。

既得権益の古い構造が崩壊した後、

伸び盛りの若い企業たちが一斉に芽吹いていくわ。

筆者がやろうとしているのは、その一端を担うこと。

人を搾取せず、収益ではなく「経験を最大化する」、

というあらたな企業価値を創造しながら成長していくこと。

行き過ぎた株主資本主義のなかでは、企業価値といいながら、

実際には価格ばかりが重視される。

配当はいくら?

四半期決算は?

株価はいくら上がった?

人件費はコストでしかないため、いくらまで下げられたが

経営陣の評価につながる。

卸との協業関係は、ただの仕入れ原価にすぎない。

当然、相手に利益など残さないよう値切るべき。

こうした発想は、社風として会社の隅々にまでいきわたる。

かくして「今だけ、金だけ、株価だけ」は投資家だけでなく、

社内全体に広がっていくの。

そうした「行き過ぎた株主資本主義」のために、

人生をかけて働くって、バカらしくない?

そうした市場から評価されるために、

必死こいてラットのレースに参加しつづけるって、

ほんとうに価値ある生き方かしら?

筆者は、自分たちのために働く企業を作りたい、という。

多様な経験を積むためのフィールドとしての会社。

「他人製の生」を生きるのではなく、

「主人として生きる」生き方を模索する場。

画家には描く場があり、展覧せしめる場があるように、

ピアニストには練習し、試行錯誤し、発表する場があるように、

主人として生きる人には、挑戦し、磨き合う場がある。

学び合う多様な経験こそ最大の対価である、という場がね。

筆者があたらしい経営理念で設定したゴールを、思い出してみて。

ああ人生にトキメキを。仕事に「ワオッ!」を。

あなたは、「ッ」や「!」のつく仕事、してる?