『ヒミツ』第6巻 36 転換点2
36 転換点2
アレ騒動の動きも再燃してきたわね。
世界経済はどこもかしこも冷え込んでいくの。
冷え込まされていく、といった方が正確かしら。
コロナだけでなく、いろんなウィルスたちの同時多発流行よ。
あなたは安全だから、大丈夫。
多少ゲショゲショするかもしれないけれど、その程度。
もし心配なら、「わたしは強い、わたしは安全」って、
あのアファメーションを使ってね。
冷静に、世の中の動きを観察するの。
今回、この場面でしっかり見極められるかが運命を分けるんだから、
このタイミングこそがんばるべき。
ふだんは「がんばらないで」って言うんだけれど、
ここは勝負するべきフェーズ。
流されず、引きずられず、影響ができるだけミニマムで済むよう、
自分でコントロールしていくのよ。
他の人たちは、ふたたび流される。
他の企業たちは、再度引きずられていく。
ここにきて、冷静なあなたなら、
ほとんど社会不安はなくなっていたのに、
なぜ国策系の大手企業はテレワークを継続していたのか、
その理由がわかるようになる。
国策的なグローバル企業のCEOたちはね、
グローバル・シナリオを知らされているのよ。
出たり籠ったり、右往左往したり、
はしゃいだかと思ったらドギマギしたり、
そんなことしてるのは一般国民だけ。
でも、全体像を理解できているあなたなら、大丈夫。
多少のハラハラはあるだろうけれど、なんとかなるわ。
安心して、地に足をつけ、自分の課題に取り組むの。
夢中になって、マイプランに集中してると、いつの間にか晴れてくる。
あなただけは、絶妙に「晴れ間」ばかりを渡り歩けるようになる。
日本の場合、恐怖報道は半年くらいしか続かないから、大丈夫よ。
春になれば流行も収まり、気温の上昇とともに人心も明るくなる。
雪解けは、社会不安も溶かしていくの。
そこはルビコン川の向こう岸。
もう渡り終えちゃったんだから、しょうがないじゃん。
適応していくしかないの。
それが見えているあなたなら、ちゃんと乗りこなせる。
今回のこの転換点を、本番前の予行演習として、
ちゃっかり活用させてもらうのよ。
チャンスとして、受け取り直すの。
あなたなら、できる。