『ヒミツ』第5巻 36 虚飾の時代4
36 虚飾の時代4
「被害者を回す人々」に共通するのは、感謝の気持ちが少ないこと。
感謝の波動が出ていないので、「ありがたいなぁ、助かるわぁ」って
経験をする機会が極端に少ないの。
文句ばかり言ってるものだから、つねに不満の波動が出ており、
ケチのひとつも付けたくなる「不遇な経験」ばかりを引き寄せる。
結果、「ひがみ/恨み/そねみ」にますます拍車がかかる。
筆者の会社には、ある男性社員がいる。
彼と話すと、いつも「お母さん、ぼくを見て! お母さん、ぼくを愛して!」
って声が遠くから聞こえてくる。
もう自分が親となり、もう少ししたら孫さえできようというのに、
いまでも彼は、心の奥深いところで母親の愛情を追い求めているの。
細部まではわからないけれど、こんがらがった彼の生き方の背後には、
いつも同じ情景が透けて見える。
これから、時代の虚飾性はますます激しくなる。
ドル基軸体制も、SWIFTによる国際決済網も、米国による単独覇権も、
戦後、これらにもとづいいて構築された「対米従属」という日本社会のあり方も、
根本的に変わっていくわ。
夏になると、いよいよある一族が保有する莫大な資金の放出がはじまる。
800年かけて行われた蓄財が、一気に市場へ投下されていく。
西洋と東洋の経済格差を逆転させる、地球規模の激流が生み出されるの。
・・・にもかかわらず、マスメディアはひきつづき
欧米の優位性、対米従属の必要性、既得権益の堅牢性という
虚像を喧伝しつづける。
変わろうとしない人々は、結果的にそれにしがみつくことになる。
個々人の心のあり方と、世界規模の構造転換は、
実は密接にリンクしているのよ。
逆に、変えていこうという人々は、
あたらしい生活基盤を生み出していくことに。
自分を愛し、自分を許し、感謝の気持ちをもつことが、
「あたらしい生活基盤」の出発点となる。
他人を愛し、他人を許し、いつくしむ気持ちをもつことが、
「あたらしい社会基盤」の出発点となる。
被害者を回さない生き方、よ。