『ヒミツ』第4巻 50 覚醒6
50 覚醒6
第4巻も、あっという間だっね。
最後にもう一つだけ、伝言を伝えておくわ。
あなたはこうして生きている。
というか、先進国の日本で暮らしている以上、
人類全体で見れば上位 10% に入る豊かな暮らしをしている。
世界全体ではね、銀行口座を保有している人は
まして、毎月まともな給与を安定して振り込んでもらえている人の数って、
人類全体で見ると・・・・。
あなたはいままで、のたれ死んだこともなければ、
戦火で犬死したこともなく、裏切られて非業の死を遂げたこともない。
もちろん、難民キャンプにいたこともないし、収容所暮らしの経験もない。
事実として、世界でも有数の教育水準下で学び、
世界でもトップレベルに栄養状態のよい環境で育ち、
いまも世界最高峰の清潔さが維持された社会で暮らしている。
水道水をそのまま飲めるのは先進国だけって話、あなたも知ってると思うけど、
その先進国でも場所により水質はさまざま。
国内の津々浦々、すべての水道で安心して水が飲める国って、
いまでも世界で1か国しかないのよ。
あなたは、あなたであるために必要なものを、
ずっと与えられながら生きてきたんじゃないかしら?
魂が必要としているすべてを、つねに、いまも、与えられながら。
そして、その基本は、これからもずっと続くんじゃない?
「脳の欲望」から出発してもいい。
あれが足りない、ここがダメだ、あの人が悪いって。
でも、「魂の必要性」から出発することもできる。
後者から出発するなら、あなたの人生は、
すべてが感謝に満ち満ちたものに変化するわ。
瞬時に。
そして、永遠に。
ジャンプってね、みんな飛び先ばかり気にするけれど、
飛ぶためにはすべからく「足元」が必要じゃないかしら?
泥だらけの「ぬかるみ」もあれば、整備された「ジャンプ台」だってある。
バネの効いた、跳躍力を何倍にも高めてくれる「踏み切り版」だって。
どこから出発するかで、実は、行き先も変わるんじゃない?
* * *
わたしは先に行ってるからね。
もう待ったりしない。
あなたがジャンプして来るのよ。
たのしみにしてる。
第5巻で会いましょう。