『ヒミツ』第4巻 50 覚醒6

2023.02.24 その他

50 覚醒6

第4巻も、あっという間だっね。

最後にもう一つだけ、伝言を伝えておくわ。

あなたはこうして生きている。

というか、先進国の日本で暮らしている以上、

人類全体で見れば上位 10% に入る豊かな暮らしをしている。

世界全体ではね、銀行口座を保有している人は

6割ちょっとしかいないのよ

まして、毎月まともな給与を安定して振り込んでもらえている人の数って、

人類全体で見ると・・・・。

あなたはいままで、のたれ死んだこともなければ、

戦火で犬死したこともなく、裏切られて非業の死を遂げたこともない。

もちろん、難民キャンプにいたこともないし、収容所暮らしの経験もない。

事実として、世界でも有数の教育水準下で学び、

世界でもトップレベルに栄養状態のよい環境で育ち、

いまも世界最高峰の清潔さが維持された社会で暮らしている。

水道水をそのまま飲めるのは先進国だけって話、あなたも知ってると思うけど、

その先進国でも場所により水質はさまざま。

国内の津々浦々、すべての水道で安心して水が飲める国って、

いまでも世界で1か国しかないのよ。

あなたは、あなたであるために必要なものを、

ずっと与えられながら生きてきたんじゃないかしら?

魂が必要としているすべてを、つねに、いまも、与えられながら。

そして、その基本は、これからもずっと続くんじゃない?

「脳の欲望」から出発してもいい。

あれが足りない、ここがダメだ、あの人が悪いって。

でも、「魂の必要性」から出発することもできる。

後者から出発するなら、あなたの人生は、

すべてが感謝に満ち満ちたものに変化するわ。

瞬時に。

そして、永遠に。

ジャンプってね、みんな飛び先ばかり気にするけれど、

飛ぶためにはすべからく「足元」が必要じゃないかしら?

泥だらけの「ぬかるみ」もあれば、整備された「ジャンプ台」だってある。

バネの効いた、跳躍力を何倍にも高めてくれる「踏み切り版」だって。

どこから出発するかで、実は、行き先も変わるんじゃない?

* * *

わたしは先に行ってるからね。

もう待ったりしない。

あなたがジャンプして来るのよ。

たのしみにしてる。

第5巻で会いましょう。