『ヒミツ』第4巻 18 ニンゲンノカタチ4

2023.01.24 その他

18 ニンゲンノカタチ 4

ニンゲンって、とかく遠くを見たがる。

大きなことをしたがる。

すごい人になりたがり、他人に認めてもらいたがり、

上のポジションにつきたがり、「もっと!もっと!」って。

動物として過酷な生存競争を勝ち抜かなければならない

時間が長かったので、DNAレベルでプログラムされてる本能ね。

いいのよ、それはそれで。

どんな種族も、進化のプロセスの中でかならず通る道なの。

争い、奪い、競争し、叩き、支配し、搾取しも、

当分なくならないわ。

でも、意識の力を上手に使うことで、本能の流れとは

別の流れを生み出していくこともできる。

実際、少しずつそうした人々は増えている。

中庸を保ち、「心の傾き」に自覚的になり、

意識と無意識のギャップを自ら埋めていこうとする人々。

自分にも「心の奥底でうごめくもの」がいることを認識し、

それもまた自分の側面であることを認めることで、

自己否定するのではなく、自分自身から自由になっていく人々よ。

そうした人々は、<意識の力>を自在に使いはじめてる。

またうじうじと被害妄想がふくらみはじめたら、

すかさずポイポイワークをして、もうそんなスキームは使いません、

と明るくたのしいことに意識を切り替える。

自分にはこれが足りない、あれが少ないってみじめな気分が

頭をもたげてきたら、でもわたしにはそれがある、

あんなこともできるし、こんなおたのしみだってある、って

手元の豊かさに意識のフォーカスを向け直す。

すると、意識の「フォーカスした対象を拡大&強化する」という

働きによって、ふたたび「豊かで満たされた経験」が増えていく。

逆に、平穏すぎて飽きてきたら、あえて切り替えを行わず、

どんどんドツボにはまっていくプロセスを回してみる。

ハラハラ・ドキドキ・ドロドロを、あえて。

そんな芸当ができるのは、意識の現実創造性を理解しており、

なんとでもなる、その気になればいつでも戻せる、って

自信があるから。

コントロールする側、つまり<主人>として生きてるからよ。

主人たちは、怖くないの。

過剰防衛に走ることも、自己否定に陥ることもない。

だから、他人を否定することもない。

文句を言う前に、ケチのひとつも付けたくなる

ネガティブな現実創造をしてるのは自分の「心の傾き」であって、

他人はその反射でしかない、中庸に戻すべきは自分の意識の方だ、って

いう「力」の使い方をするのよ。

だから、主人たちはつねに豊か。

「脳の欲望」から自由になり、

「魂に必要な豊かさ」をそれこそ必要なだけ生み出しながら、

現実創造のプロセスを日々たのしんでいる。

彼女たちを支えているのは、「感謝」の気持ち。

これがあるから、彼女たちは揺るがない。

あたらしいヒトのカタチね。