『ヒミツ』第5巻 45 TARIKIZM3

2023.05.28 その他

45 TARIKIZM3

筆者の会社が属する、通信の世界を例にとるわね。

ドコモの実情

ソフトバンクの実情

auの実情

楽天モバイルの実情

このクラスの事業者ですら、こうなのよ。

ずいぶん前からね。

彼らに比べたら、中小企業の方が圧倒的に不利な条件で戦っているはずなのに、

その中小企業たちの方が危機感が薄いって、どういうことかしら?

バラマキにバラマいた猶予期間も、もう切れはじめてる

日本だけは今後経済が順調に回復していき、

株価も不動産価格もおどろくほど上昇していく。

インバウンドも激増し、旅行業界も活況を呈していくわ。

薄い国民たちの危機感はますます薄くなり、

多くの人たちが「元のやり方」へと回帰していく。

せっかく端緒をつかみはじめていたというのに、

「変えない人々」が圧倒的な多数派を占めるようになっていくの。

世界中の国々の経済を犠牲にして作られた砂上の潮流を、

自分たちの実力だと勘違いした楼閣があちこちに復建されていく。

笑顔と善意のうちに。

でも、TARIKISMを結集するあなたたちは、別の行動をとることもできる。

モーレツに改修工事していくのよ。

非効率な古いもの、惰性で続けている過去のやり方、

いままで当たり前とされてきたこと、

そうしたものたちを圧倒的な速度で作り変えていくの。

「創造のための破壊」なんだから、怖がることない。

抵抗があってよく、共感されなくてもよく、非協力があっていい。

あなたたちにはTARIKIZMがあるんだから、大丈夫よ。

残された時間は、あと2年半。

この2年半のうちに準備を終えた企業たちが、

2030年ごろからのあたらしい時代を作り上げていくことに。

日本の時代ってね、すごいのよ。

日本は、世界最大の資源大国になるのかもしれない

(音が出ます)

欧米の凋落でCity of LondonとNew Yorkの金融機能が低下し、

台湾有事で中国への制裁が加速すれば、香港の金融機能も縮小する。

世界金融の中心機能はね、東京が担う可能性が高いのよ

見ようとしない人たちにはまったく見えないけれど、

「あたらしい時代」の兆候は、すでにそこかしこにあらわれてる。

あなたがそのことに気づいたのなら、御社にその自覚があるのなら、

問うてほしい。

2030年以降の「あたらしい時代」に、自分を、自社を、どう生かす?