『ヒミツ』第5巻 34 虚飾の時代2

2023.05.16 その他

34 虚飾の時代2

テレワークによって、生産性は向上する

いまだにそうした喧伝がつづいているわ。

ふつうのビジネス感覚をもつ人なら、

だれでも弊害と低迷を実感できるはずなのに、

ここでも人々は「作られた虚像」のもとで思考し、

感覚するよう誘導されていく。

アンケートが回ってきたときに、

「ほんとはYouTube見たり、買い出しに行ってました」なんて、

回答する人はいない。

こんな単純な話にさえ、思い至ることがないの。

統計上の有意差を統計的に作り出す手法だって、いくらでもある

こうした状況は、今後も変わらないわ。

むしろ、ますますひどく、ますます大っぴらにおこなわれる

ようになっていく。

多様な視点から、多様な考え方を伝えることがむつかしくなり

生き残った「巨大な独占企業」が支配力を強めていく。

彼らが認めたものだけが正義であり、それ以外は虚偽。

あたかも、神であるかのごとく振舞いはじめる任意団体も誕生していくわ

・・・でもね、そうした社会を生み出しているのは、

わたしたち自身の「閉じた心」なのよ。

不安から出発すると、過剰防衛に走りやすい。

自己否定から出発するなら、過剰反応に陥りやすい。

猜疑の目で見てると、なにか裏があるんじゃないかしらって、

上手く豊かさを受け取れない。

おかしな社会のおかしな動きはね、その多くが

わたしたち自身の「閉じた心」が真の原因なの。

虚像たちはたんなる増幅投影機であって、

それ自体に生成機能があるわけじゃない。

生み出しているのは「被害者を回すあなた自身」であり、

「全力でバックするわたし自身」なのよ。