『ヒミツ』10巻  19 メカニズム3

2024.10.03 その他

『ヒミツ』10巻  19 メカニズム3

現代人はね、みな脳を洗われてる。

小さいころは両親から。

大きくなると学校で。

成人すると勤め先によって、そして社会そのものによって。

条件を追いかけることが生きることなんだ、

それは多いほどよく、少ないとたいへんなことになる、って。

いまや、地球全体が<洗脳装置>なのよ。

一部の人々は、そのおかしさに気がついた。

人生の主人性を回復しようとした。

けれど、愛する両親も、親しい友人たちも、

生活を支えてくれる会社も、大切な家族も、

大半はひきつづき<装置>の内部にいる。

耳を貸してくれない。

理解しようとしない。

せっかく少し踏み出そうとしてたのに、すぐ居心地のいい装置の中に逆戻り。

むしろ、出るきっかけを与えようとするあなたに反発する。

あなたは、無力感にさいなまれる。

世界中、いたるところで起こっているドラマよ。

こうした状況についても、筆者は別の見方をしている。

いいのよ、放っといて。

あの人も、かの人も、みな<神>なのだから。

救われるべき、弱い存在なんかじゃない。

魂は深いところで完璧に全体を把握したうえで、

今回の肉体が通過するあらゆる時空間を俯瞰し、

あらゆる因果関係を網羅的にシュミレートし、

驚異の創造力でその人の人生を創出しているの。

不十分で、不完全で、不幸せで、不合理で、不条理な環境こそ、

彼女たちがもとめてやまないもの。

成長の糧がえられる最良のフィールド。

神々が地球で転生をくりかえす理由。

離れていく神々は、別の選択をした。

ただそれだけ。

残ることにした神々には、まだ必要な経験があった。

それ以下でもないし、それ以上でもない。

ただ、それだけよ。

すべては壮大な神の計画なのであり、

あなた自身による自己シュミレーションの結果なの。

あなたが脳や肉体を自分自身と同一視しすぎると、

例の<洗脳装置>が起動する。

あなたが自分の本質は魂の側にあると気づくとき、

<洗脳装置>はもはや機能しなくなる。

それを支配のツールとして使っている勢力の影響力は、

及ばなくなっていくの。

彼らの因果律はあくまでこの三次元世界の物理的なものであり、

高次元側に存在するあなたの魂には到達しえないからよ。

筆者はね、このメカニズムを企業経営に生かそうとしているの。

それが彼の社内改革。

彼は社員たちに、自己改革を求めた。

少なくとも自分自身に関する限り、自分が最強。

そのことを知り、神として、人生の主人として

自分の人生を生き直すように、と。

創造性の回復よ。