『ヒミツ』第9巻 40 WQライフ 03

2024.05.24 その他

40 WQライフ 03

いまのサラリーマンの原型ができあがったのは、大正時代。

明治政府による近代化が進み、身分制社会からは解放されたけれど、

経済格差があらたな社会階層=労働者階級を生み出し、多くの人が

失業の不安におびえながら、長時間&低賃金労働を余儀なくされていた。

残業手当の割り増し性を求め、みなが自発的に残業していた点は、

現代でもそんなに変わらないのかもしれない。

こういう働き方をしているとね、自発的に何かをしようという

意欲は失われていく。

慢性的な疲労感、働けど手をじっと見ては豊かになれない無力感、

上流階級への妬みが渦巻くルサンチマン。

当然に、革新的なアイディアを思いつくとか、

《ひらめき》のインスパイアからは遠ざかる一方

本が読めるかどうかってね、たんなる余暇の問題じゃないの。

ポジティブな自己認識を持ち、

創意工夫する自己表現のよろこびと、

なにかを成し遂げる達成感を分かち合いながら、

それがまた次なるポジティブな自己肯定感を呼び起こし、

さらにそれが・・・、という好循環を作りにくいってこと。

幸せホルモン全般が分泌されておらず、WQが著しく低下しちゃうのよ

三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

だから筆者は、労働時間の縮減を最初にやったの。

彼の会社では、いまや平均残業時間は3時間もない。

「月」によ。

残業しなかった手当がある会社って、相当めずらしいんじゃないかしら。

この労働時間の短さが、筆者なりの「質の転換」の答えなの。

心身の負担が軽いと、余裕ができる。

余裕があれば、ネガティブ・スパイラルに陥らなくて済む。

被害者になって、全力でバックしている自分の無意識に、

意識の側からアプローチできる「余力」が生まれるのよ。

その意味で、副業はワナ。

稼げなくなったんだから、さらに別んとこで労働時間を延長して

ドーパミン中毒のループを強化しなさい、ってね。

余力のある人は、意欲を生み出しやすい人。

①②③の報酬系ホルモンを、バランスよくコントロールできる人。

この基礎条件が安定的にキープできるなら、

波動のコントロールも格段にしやすくなる。

感謝の気持ちを忘れず、「ありがたいなぁ、助かるわぁ」って

現実ばかりを創造し続けられるの。

これが、「二人三脚」という生き方。

肉体側のあなたに余力がないと、魂側のあなたを味方にできないのよ。

二人三脚が成立しないの。

インスパイアはとても精妙で、きわめてかすかな信号。

ドーパミン祭りの喧騒に、かんたんにかき消されちゃうわ。

だから一人静かに過ごす時間が必要なの。

瞑想の習慣を持ち、自然に触れる機会が多いとなおよい。

外部条件への反応として報酬系ホルモンが分泌されるのではなく、

あなたが自分の意思と習慣で、内的に分泌環境を整えていくのよ。

その上で、好きなことをやる。

自分の芸風を大事にし、トキメキに導かれるままに。

1 好きなことを

2 たのしみながら

3 やりやすいやり方で

4 他人に役立てる。

(リーダー職の場合は、5 マネタイズをともないながら。)

これがWQライフ。

半分に縮んじゃう外部環境から、あんまり影響を受けない生き方。

必要な豊かさは、自ら創造していくという暮らし。