『ヒミツ』第9巻 40 WQライフ 03
40 WQライフ 03
いまのサラリーマンの原型ができあがったのは、大正時代。
明治政府による近代化が進み、身分制社会からは解放されたけれど、
経済格差があらたな社会階層=労働者階級を生み出し、多くの人が
失業の不安におびえながら、長時間&低賃金労働を余儀なくされていた。
残業手当の割り増し性を求め、みなが自発的に残業していた点は、
現代でもそんなに変わらないのかもしれない。
こういう働き方をしているとね、自発的に何かをしようという
意欲は失われていく。
慢性的な疲労感、働けど手をじっと見ては豊かになれない無力感、
上流階級への妬みが渦巻くルサンチマン。
当然に、革新的なアイディアを思いつくとか、
本が読めるかどうかってね、たんなる余暇の問題じゃないの。
ポジティブな自己認識を持ち、
創意工夫する自己表現のよろこびと、
なにかを成し遂げる達成感を分かち合いながら、
それがまた次なるポジティブな自己肯定感を呼び起こし、
さらにそれが・・・、という好循環を作りにくいってこと。
幸せホルモン全般が分泌されておらず、WQが著しく低下しちゃうのよ。
だから筆者は、労働時間の縮減を最初にやったの。
彼の会社では、いまや平均残業時間は3時間もない。
「月」によ。
残業しなかった手当がある会社って、相当めずらしいんじゃないかしら。
この労働時間の短さが、筆者なりの「質の転換」の答えなの。
心身の負担が軽いと、余裕ができる。
余裕があれば、ネガティブ・スパイラルに陥らなくて済む。
被害者になって、全力でバックしている自分の無意識に、
意識の側からアプローチできる「余力」が生まれるのよ。
その意味で、副業はワナ。
稼げなくなったんだから、さらに別んとこで労働時間を延長して
ドーパミン中毒のループを強化しなさい、ってね。
余力のある人は、意欲を生み出しやすい人。
①②③の報酬系ホルモンを、バランスよくコントロールできる人。
この基礎条件が安定的にキープできるなら、
波動のコントロールも格段にしやすくなる。
感謝の気持ちを忘れず、「ありがたいなぁ、助かるわぁ」って
現実ばかりを創造し続けられるの。
これが、「二人三脚」という生き方。
肉体側のあなたに余力がないと、魂側のあなたを味方にできないのよ。
二人三脚が成立しないの。
インスパイアはとても精妙で、きわめてかすかな信号。
ドーパミン祭りの喧騒に、かんたんにかき消されちゃうわ。
だから一人静かに過ごす時間が必要なの。
瞑想の習慣を持ち、自然に触れる機会が多いとなおよい。
外部条件への反応として報酬系ホルモンが分泌されるのではなく、
あなたが自分の意思と習慣で、内的に分泌環境を整えていくのよ。
その上で、好きなことをやる。
自分の芸風を大事にし、トキメキに導かれるままに。
1 好きなことを
2 たのしみながら
3 やりやすいやり方で
4 他人に役立てる。
(リーダー職の場合は、5 マネタイズをともないながら。)
これがWQライフ。
半分に縮んじゃう外部環境から、あんまり影響を受けない生き方。
必要な豊かさは、自ら創造していくという暮らし。