『ヒミツ』第4巻45 ママ友3

2021.10.24 その他

45 ママ友3

タイトルは「ママ友」なのに、友の話がまったく出てこないわね。

子の話ばかり。

この子よ。(笑)

そう、あなたの、ほんとうのママ友。

この子はね、かつてあなたのママだった経験がある。

あなたの叔父だったこともあれば、あなたの恋人してたことも。

いつもあなたのそばにいて、いつもいっしょに輪廻転生をくりかえし、

艱難辛苦、喜怒哀楽をともに経験してきた、もっとも身近な魂。

今回はたまたまあなたが母親役で、この子は子役をやってるだけ。

あなたのことは、なんでも知ってるわ。

あなた以上に。

もちろん、物理的な記憶としてはかすかなもので、

大きくなるにつれて完全に失われていく。

・・・・でも、魂はちゃんと覚えているから。

この子の声は、いろんな子が騒いでいるとところでも、

すぐ聞き取れるでしょ。

場合によっては、物理的な音声が届くわけない距離からでも。

姿が目に入ると、自然に笑みがこぼれてくる。

近くにいるだけで、ただそれだけで、うれしい。

たまに夕食時にいっしょにいないことがあると、

その欠落感が存在の大きさを実感させてくれる。

子はなんでもお見通し。

ごまかしても、嘘ついても、みんな見抜く。

心の奥で瞬時に感じ取る。

・・・そして、100%の愛情で理解してくれる。

こんなにすてきなママのおともだちって、いるかしら?

こんなに心強いママの味方って、ほかにいる?

なんでも話したらいいわ。

まだ理解できないから、とか余計な配慮は不要。

この子たちはまだかすかにテレパシーを使えるんだ、

ってことを忘れないで。

言葉なんかより、あなたの気持ちは正確に伝わってる。