39 プレミアムな時1

2021.10.11 その他

 39 プレミアムな時1

プレミア時間というものがある。

芳醇で、なまめかしくて、人類の存在意義、

この地球が有するあらゆる価値の源、

と呼んでもさしつかえのないほど、特別な時間。

それは、「いま」。

未来を案じ、過去を悔いることはできるけれども、

生きることができるのはいまだけ。

味わい、感じ、考え、聞いて、見て、触って、

共鳴したり反目し合ったり、愛したり、恨んだり。

ありとあらゆる経験を実地で体験できるのは、いまだけ。

想いを馳せるだけの時間とは異なり、

実際に体を動かして、実際に全身で生きることが可能な豊穣さこそ、

このいまという時間の特質。

空想するだけの豊かさも悪くはないけれど、

生きることができる豊かさって、格別じゃないかしら?

多くの人は、この希少さを理解していない。

あたりまえだと思い、ただ、漫然と日々を過ごしている。

わたしたちは、それを「人間風人間」って呼んでるわ。

人間の最大の特権を放棄した人々。

最初から持っている者特有のぞんざいさで自分に接する人々。

多くの人が鳥に憧れるわね。

あんなふうに、自由に空を飛べたらなぁって。

魚に憧れる人たちもいる。

美しい珊瑚礁の合間を、あの広大な海の中を、自由に泳げたらなぁって。

でもね、人間に憧れる人も多いのよ。

話に聞いた、その人間とやらに会ってみたい。

その人間とやらと話してみたい。

その人間とやらになってみたい。

あなたもそうだった。

地球には、実は純粋に地球由来の人なんて一人もいない。

みな、その人間に憧れて集まってきた人たちなの。

おおむね、乙女座銀河団近傍の住人たち。

せかっく順番待ちで憧れの人間になれたというのに、

なった本人がそのことを忘れちゃってる。

もったいないわ。

いまを生きるのよ。

このいまを感じるの。

このいまを味わい、このいまを最大限エンジョイする。

2025年以降、このいまの多くの特質が失われていく。

すでに、かなりはっきりとその兆候は現れているでしょ。

今回の文明はね、すでにピークアウトをはじめているの。

このいまが、ピーク時の構造がかろうじて残っている最後の時間。

けっこう貴重よね。