たけまるへ

2021.02.02 その他

たけまるくんへ

ごめんなさい。

パパたちは、きみたちに自由な社会を残すことができなかった。

かつて、パパのおじいちゃんや、ひいおじいちゃんのころ、

悲惨な戦争があったんだ。

あのときも、自分の頭で考える良識的な人々はいたのだけれど、

その声は連日くりかえされるキャンペーン報道にかき消され、

やがては「非国民」とのレッテル貼りや密告が横行するようになった。

そして、いつしか、戦争なんかやめましょうという人たちは

犯罪者にされていった。

いま、公衆衛生を名目にした憲法の制限が各国で進んでいるけれど、

まもなく私権の制限は法律で恒久化されていく

ごめんね。

パパたちは、人と人とがいつでもあたたかく交流でき、

意見を自由に述べたり、好きな場所に行けるような、

オープンな社会を残すことができなかった。

20歳になったきみが見ているこの光景は、当時の大人たちが

ものごとを自分の頭では考えなかった代償なんだ。

きみの同級生の女の子たちは思春期になる前までに、

何十回も集中的にワクチンを接種されるね。

あの制度も、そのころにはじまった。

ペットの動物にほどこされる、あれとおなじもの。

パパは、一連のそうしたことが残念でならない。

当時の大人たちはみな恐怖に身がすくみ、

自分の頭で考え行動するのをやめてしまった。

最初はちょっと。

つぎに、またちょっと。

そうやって、徐々に制限の範囲は広がっていったんだ。

きみたちに、もっと豊かで、あたたかくて、自由な社会を

引き継いでもらいたかった。

ごめんな、息子よ。