値切り交渉

2019.11.09 その他

当社にも、値切り交渉がときどき入ります。

安売り合戦には参加しないので基本お断りするのですが、

企業業績がどんどん悪化する中

社長からコスト削減の檄が各部門に飛んでいるのでしょう。

わたし自身は、下請けさんには値切り交渉をしません。

彼らこそが成長の原動力、客は取り直しがきくけれど、

優秀で信頼できるパートナーは代替がきかない、と考えているから。

社員に対するスタンスと、基本は同じです。

そしてなにより、わたしがその手の交渉をしない最大の理由は、

社員たちのネガティブ・スパイラルを増幅してしまうから。

「コストを削減する」「無駄や手間を省く」という

視線で仕事や取引先を見るとき、どうしても「お金が足りない」

「効率性以外の多様な豊かさは切り捨てる」という意識が働きます。

人間の意識は非常にパワフルなので、

社員たちがいっせいにそうした意識を持ちはじめると、

もう手がつけられない。

実際に、社内では「あれがない、これも足りない、それも不足!」な

現実がコスト構造以外にも続々と見つかりはじめ、

本来であればフォーカスせずにやり過ごした方が賢明な些事にも、

どんどん社員たちの不満意識は高まっていく。

そしてそれはそのまま、彼らの私生活にも持ちこまれます。

家庭内でも続々と不足&不満が見つかりはじめ、

効率性以外の多様な豊かさが人生から削り取られていく。

不満感や不足感が多く、多様な豊かさが欠落した人生。。。。

はたしてそうした社員たちは、お客様のために

いっしょうけんめいになれるだろうか、と思うわけです。