50歳を過ぎたら・・・

2017.04.16 その他

労働者の多くは、未来を考えません。

まだまだ働けるし、とりあえず目先の給料はもらえてるし、

今後もまあなんとかなるだろうし・・・、と。

しかし、就職するときは、その会社で自分が50歳を

迎えたらどうなるか、考えておくべきだと思いますよ。

50歳をすぎると、若い方々に比べて生産性が下がるのは事実。

お子さんが手を離れて学費負担等が軽減する時期であり、

もういいだろう、という社会的な理由もあるんだと思います。

だから、ほぼすべての会社では、50歳を過ぎると

強制的に賃金を下げられます。

ある日上司に呼ばれ、来月から給与が下がる、と告げられる。

このときになってはじめて、労働者は自分の経済的価値が

激減したことを知り、愕然とするわけです。

これまでキャリアを積み上げてきて、がんばってきたのに、

あの若い連中を育ててきたのはオレなのに、

もうオレには経済的価値がないのか、、、、と。

多くの経営者が上記をあたりまえと思っており、

どの会社でも毎年行われる恒例行事となっていますが、

そのことがもたらす損失を、社長は熟慮すべきと思いますよ。

まず、心理の変化があります。

会社のためにがんばってきたオレにこんな仕打ちをするのか、

「会社に裏切られた」、、、とほとんどの方は感じるんじゃないでしょうか。

その後、この方の仕事ぶりがどうなっていくか、

それが、社内にどのような暗黙裡の影響をあたえていくか、

想像にかたくない。

経営者は、このことの重大さを考えるべきだと思うのです。

わたしは、経営者自信が会社の生涯設計をしていないから、

というのがほんとうの原因と考えています。

会社の業績は期単位で評価され、いまや4半期決算もあたりまえ。

したがって、「目の前の業績」が収支計算の基準となる。

しかし、相手は人間。

20歳で入社したら、その後40年も、下手したら50年も

かかわっていく、というのが人間なのです。

生産性だけでははかれない熟練の技の伝承力、

そのステージまで上がらないと挑戦できないより緻密な新技術の開拓、

豊富な経験にもとづいた広い人脈など、50歳以上の方の特性を生かす

方法はいくらでもある。

なにより、後進を熱心に指導して育っちゃうと追い抜かれ、

自分の居場所がなくなるという恐怖心は、

非常に大きな負の影響を会社全体にもたらしてしまう。

経営者は、このことの意味をもっと考えるべき、

と思うのです。

4半期ではなく、40年/50年というスパンでそろばんをはじいて、

「長期的な人間収支」を考え、

50歳になっても60歳になっても賃下げをしないで済む

仕組みづくりをしておくことこそ、経営者の最大の責務。

わたしは、そう考えているわけです。

だから当社では、50歳を過ぎた方の、

加齢を理由にした賃下げは行っていません。

みなさまは、この問題をどうお考えですか?